ラストラン&ぎふシャルソン!その1

Takeru

旦那のタケルです!時々僕も書き込むのでヨロシクお願いします。

なお、このブログ以前にもアメブロで旅日記や、シャルソンのことなどを発信しているので、良かったら見ていただけると嬉しいです。

Takeruさんのプロフィールページ
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【エピローグ】
2019/2/8 僕のJR東海の車掌としての最終乗務日。
2008/4/1に入社してからおよそ10年少々。
この間名古屋駅で2年半、美濃太田運輸区で8年少々お世話になり、この日を人生のターニングポイントとして、昨年出逢ったパートナー瑛美と共に、自らレールを敷きながら進んでいくことにしました。

一部のファン?層から、最終乗務から見にいくから教えてよ〜!という要望もあったし、どうせ辞めるなら、スーッとフェードアウトしていくのではなく、何か足跡を残して面白く辞めていきたい………

そんな思いから、退職が決定したと同時にラストランと絡めたこのプロジェクトも極秘裏に稼動し始めた。

当初の作戦は、2/8にラストランとしてひだ8号の乗務を希望し、その列車の最後部車両に乗車してくれる人を募集。

高山から交代となる美濃太田までを僕の姿を拝みながら乗車して貰い、その後は岐阜のカフェにてパーティーを開催する!という計画。遠くは仙台、そして東京や長野、大阪から僕の勇姿を見納めに参加してくれる友達が集まる見通しとなった。

さらに、岐阜駅に到着してからパーティー開始までは少し時間が空いてしまうので、ココは是非、岐阜の町巡りを楽しんで貰いたい。またパーティーも残念ながら乗車出来ない人と、乗ってきた方が繋がる事が出来たら面白いと思ったので、ぎふシャルソン!として、特に給○ポイントやスタート受付は設けず、各自勝手にスタート。パーティー会場で集結して貰うスタイルでイベントを打ち出しました。

Tシャツは全部同じTシャツにするのではなく、好きなシャルソンTシャツを着て貰い、持っていない人は大野シャルソンのTシャツ(大量に余っているので)を買って貰う。という方式としました。

しかし、予想外のハプニングが。

しつこい程にひだ8号の仕事を要望したものの、前月の勤務発表で、違う勤務になってしまうことに。

もうこうなったら…参加者さんの好きなところで好きなように乗ってこんかい!!という参加者丸投げ企画(これは企画なのか?)にすることに。

幸いにして前日の7日も含めて、特急ひだにはイヤという程乗せて頂ける有り難い勤務。

皆さんからの、切符や行程についての質問を受けつつ、ワクワクしながら当日を迎えることになりました。

ラストランに出発進行!

【ひだ81号編】

いつもと変わらない雰囲気の職場に、これまでとは違う気持ちで臨む僕。結婚休暇を使って暫く休んでいたこともあり、久しぶりに会う面々は、まだ居たのか?とビックリする反応も。

いつものルーティーンを、いつも通り済ませて点呼開始。今まで数えきれないぐらいこなしてきた出発の点呼も、これを最後としてもう受けることはない。最後まで無事故で気をつけて!との声に、笑顔で返していざ出場。

職場の美濃太田から、名古屋への移動を終えて臨時特急ひだ81号の乗務まで暫し休憩。スマホを開くと、もう既にスタンバイしている仲間の様子が。気が早いよw

苦笑しつつ、少し早いけど行くかな。と、ひだ号が発車する11番線へ向かった。

列の先頭で、笑顔で待ち受けてくれる2人の友達。少しゆっくり歩いて乗務位置へ。

信号待ちを受けたこともあり、8分遅れて名古屋を出発。高鳴るエンジン音をバックミュージックにしながらチャイムを鳴らし、長々と続く始発の放送を読み上げる。多分録音されてるのだろうなぁと、少しドキドキしながら。

木曜日の平日ということもあり、指定席は団体が乗っている他は余裕あり。先頭の1号車へ足を踏み入れると、そこはさながら国際列車。アジア系の外国人が大半を占めており、そこそこ混み合っていた。その中で先頭部分の一角から視線をビシビシと感じた。

次の停車駅、岐阜では高山線に入ることもあり方向転換。なんと、渋い顔をした職場の上司による添乗というサプライズが。

ここからは笑ってはいけない高山線。ニヤニヤと見てくる友達の視線に負けず、神妙な面持ちで車内改札を済ませた。

しっかりやって来いよ!と厳しいお言葉を掛けて降りて行く上司。フゥっと息を抜くワケにもいかず、まだまだ残っている仕事をこなす。

いつもは長く感じる高山までの道程も、なぜか今日は早く感じる。

僕の神通力が効いたのか?名古屋発車時点では8分遅れていたのに、高山に着く頃には定時到着。

乗車頂いたお客様(友達)に、ここぞとばかりに写真を撮られながら、一幕を終えたのだった。

【ひだ82号編】

少し遅い昼食に、高山ラーメンをチョイス。教えて貰ったまさごというラーメン店はとても美味。もっと早く知っていれば、常連になったのに…

一旦休憩室でノンビリした後、富山方面から乗りに来てくれる友達の到着に併せて少し散歩。いつもと少しコースを変えるだけで、また新しい発見もあった。

そしていよいよひだ82号の乗務開始。実はこれが、僕が本乗務する最後の列車だ。行きよりもさらに少ない乗車率。そのお陰もあり一番後ろに陣取った、また行きとは違う友達の周りはほぼ貸切に近い状態。

何も特別なことは出来ないけど、僕に見守られながら、ゆっくりと下呂までの50分程を過ごして貰えた。

因みにその友達、その後はまさしくトンボ帰り。5分ほどしかない下呂の滞在で高山へと戻っていった。

ココからは誰も友達は乗って来ない。余裕も充分にあるので、去りゆく駅を眺めつつ、ココでこんなことあったなぁ〜などと、回想しつつ夜の高山線を駆け抜ける。

美濃太田を出れば、次は岐阜。進行方向が変わるため、岐阜では一番先頭の乗務員室からホーム監視。ん?こんな時間に撮りテツが2人もいるなぁ…珍しい。

停車すると2人ともバタバタと駆けてこちらへ向かってくる。

あれ?

あっ!

さらに、もう1人も乗りに来てくれており、なんと岐阜〜名古屋間で3人も乗ってきてくれるというサプライズ。示し合わせた訳ではなく、それぞれ別に、乗りに来てくれたのだから嬉しい限り。

ドアを閉めて発車合図を送り動き出す。列車を動かす指示を出す、車掌として一番大切な仕事。これが最後だと自分に言い聞かせながら、丁寧に確認をして発車。

名古屋駅到着前、少しジンワリしながら取る、最後の放送マイク。放送を終えて万感の思いを持ちながら、笑顔の一礼。残念ながらチャイムを鳴らすことは出来なかった…

名古屋での夜ご飯に選んだのは、新入社員研修の時の御用達の店だった、中華料理屋さん。

語らいながら、美味しく頂きました。

寝室に入りFacebookを開けると、山のような投稿。主役を抜きにして、高山の夜を楽しむ様子をヨダレを垂らしながら眺めるのみ。

僕のラストランをキッカケとして、集い、笑い、呑み食いする様子を眺めるのも面白く、ついつい夜更かししてしまうのでした。

さて、明日で僕がJRの制服を着るのも最終日。どんな1日が待っているのか?


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